家を建てたころに、近所に引っ越してきた人がいました。それが光風林さんでした。
話しかけて、古民家を再生する建築集団だと知りました。80年経って住まわれなくなって久しい家を改築していました。楽しそうで庭木を切ったり燃やしたり、風呂場の壁を土と竹に分けたりと、まだ完全に単眼でものを見ていた私は距離感覚のとれない私は色々しました。あるときはそこの弟子の女の子が駅から通うのに車をだしたり、送ったり、それだけじゃなくて木を動かす作業もしました。それは重たくてしんどかったです。震災前の私はそうやって何度も腰を痛めていました。
でも楽しくて少し良くなると顔をだしました。
あるときは夕飯の支度がまだで腹が減って困るだろうと庭で鍋をしました。
それは私の家に初めて食事を招いたお客さんとなりました。
それからあっという間に震災が来ました。
なのでここは震災前の浮かれた記憶が強いので足を向けたくない場所となりました。
で、そこでワークショップがあるということをしりました。
なんだか行ってみようと壁のような気持ちを押して出かけていきました。
女の子に聞いていたからかもしれませんが強面だと思っていた親方は優しくなってスリムにもなっていました。13キロ痩せたそうです。姿勢も丸い背中が胸が開いてとてもよくなっていました。
なにもなかった場所には新しい美しい流線の家が建ちました。流れるような滞りのない姿の家です。それを家を木を切り製材からして自分で作る人がみてここは音楽が流れているようだ、と表現したそうです。
なにか変われそうな週末でした。
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