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昨日の展示販売会で木工熱が入りました。夜1時間半、今朝一時間半。
ようやくひとつのスプーンが出来上がりました。

シナモンの枝、ニッキの木を使いました。削っても磨いても、そして使っても匂いがするスプーン。

指の力をいれずに、手のひらでも支えられるように、平たい柄にしています。
砂糖瓶にいれました。

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知人のご主人が車の販売をやめて木工作家としてスプーンをつくって生活しているときいたのに触発されてひさしぶりに作ってみました。
このフォルムは
小さなこどもが握っておもわず口に持って来たくなる
ことが完成の形です。

テレピン油とかないのでココナッツオイルをスプーンを遠火であぶりながらしみ込ませ、刷り込みました。

大人のスプーンも作ってみよう。
木は何になりますか?

木はそのままで私たちに潤いを与えてくれます
木を大きく切るとそれは柱や板にすると私たちが住むことのできる家にもなります テーブルや椅子、タンスといった家具にもなりますね
木は小さく切れば皿になり、彫るとコップやお椀になります 遊ぶことの出来る積み木や木馬にもなります
木をさらに細かく切り、加工すると紙にもなり私たちの意思を遠くの場所や違う時代にまでも伝えることもできます
余った所は燃やすことができます。使えなくなったものも燃やすことができます。それは私たちに熱と灯りを与えてくれます

そうして木はあますところなく使えます

これが木です

こんな風に幼稚園のお母さんから木工の手仕事を伝えてもらうときに話をしてもらいました。
だからこそ手仕事の基本の作業となります




積み木のこころ

木工班の基本的な仕事はこの積み磨きです。
切った枝や幹を水平にノコで切り、切り口を丁寧に磨いて行きます。

のこぎりの跡が残らないように
持ったときに角を感じないように

そうした気持ちで磨きます。

それはすべて遊ぶこどものためです。
こどもが集中してその遊びに夢中になるためには「引っかかり」がない物が必要だと思うのです。
傷が気になったり、角を感じたりするとその度にこどもは遊びを中断することになるでしょう。
そうならないためにお母さん達は公園でこどもの遊びを見守りながらひたすらに積み木を磨きました。
私が幼稚園のお母さんに教えて頂いた行程は切った面を45度に面取りをします。

それから120番の紙ヤスリで磨きます。のこぎりの跡がひとつもなくなるまで。

それから240番。これで滑らかにします。

さいごに400番で磨きます。これは光を出すため。

写真の積み木は材質が杉なので柔らかいのでしょう。あまり時間がかからずに磨けます。
もうここまで来ると目ではわかりません。いちいち指で触って確認します。
面取りのところが磨きが甘いことがあるので注意します。
どこを触っても不必要な目覚めが起きないように。

このあと蜜蝋ワックスをかけます。塗るというより刷り込みます。
中の汚れが浮き出るようにそんな気持ちで磨き上げます。

この匂いは幼稚園の匂いです。
こどもが大きくなったときにふとどこかでこの匂いを嗅いだときに記憶には残っていない一つ一つの事柄も大きな温かな覆いが確かに私をつつんでいたという覆いを感じる匂いになってくれるはずです。

そして陰干し一週間。ワックスを落ち着かせます。
そしてまたワックスをかけます。

そして一週間また寝かせます。
それからウールで磨きつやをだします。

これで完成!と言いたい所ですが
この積み木を持ったこどもが手に取ったときに思わずほっぺたに当てたくなるもの
で完成です。

最初は単なる木片だったものに温もりが感じられます。

木なので持ったときに自分の体温が伝わります。
そんな積み木を渡されると友達の体温が伝わってきます。
それが木の良さです。

こうして未来のために手を動かせるということはなんと幸せなことでしょう。
これが娘の通っていた幼稚園の積み木の通常仕様です。
これをバザーでも販売しました。
木はイチイが手に入ったらそれが一番いいです。
堅いし、木目がとても美しいです。こどもにこそ美しさが必要です。
白樺とか桜もあります。桜は樹皮がきれいです。


こどもが手に取ったときに遊びに集中出来ないなにか、
引っかかるところとかのこぎり跡とかがないようにします。

私はこれらの作業を伝える側に立ったとき、お母さん達にこんな話を加えてみました。

例えば義理のお母さんから借りた本にコーヒーのシミをつけてしまってその本を読んだとしたら、
そのシミが気になって読めないでしょう、それと同じです。
と説明しました。

ようやく
こうしなくてはならない
から
こうした方が良い
に変わりました。


そしてこどものかたわらで作業をするのに適しているといわれるヨーロッパタイプの手前に引く鎌形ナイフが手に合うようになりました。小刀の方が小学生の頃から使っていてなじみがあったのにです。
残す伝統と、生きているからこそ変わる必要のあるもの、時代にあわせるものありますが、ともにその奥にながれるものは同じであると思います。
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